2005/07/01

イベント業というもの

世の中にはいろんな職種がある。それぞれ、必要なスキルや特性があるわけで、イベント業に必要な特性とは何なのかと最近考えている。

イベントの相手は客である。それは金払ってくる客だったり、無料のイベントだったり、企業やアーティストから与えられるお題がある場合もあるけど、最終的に向き合うべきなのはお客さん。客が楽しんで、満足して家路につくこと。これにつきる。

このような極めて曖昧で抽象的なものが目的だから、目に見えない世界の目利きである必要がある。当然目に見える決まりや手順はつくるんだけど、現場においては無視する場合も多い。目的のためには何が優先か、最善か。刻々と変化する状況の中で、逐次判断、実行していく。この面白さはやった人じゃないとなかなか伝わらないだろうなぁ。。

アドレナリンがドバドバ出て、それでいて俯瞰している状態。形態はともあれイベント業から離れられない人はこれの中毒者なわけ。お祭り男っていうか。。
自分が全てをコントロールする快楽。現場の最高施行者であり、映画監督の役割も併せ持つ。非日常なわけだから当然熱くなるんだけど、反面冷静沈着、これはある意味経験や年齢からくるものが多々あるんだけど、最終的には何とかなるんだっていう自信も求められる。

目に見えない世界についての確信。灼熱のグルーブと氷の冷静さ。当然兼ね備えています。何の因果か祭りを司る資格は授かっている。

ただし、目に見えないものを実現させるためには、目に見える手順を踏まないと最良の結果には辿り着かないんだけどね。一人でやってるわけじゃなくていろんな人と創り上げていく話だから、物事はシンプルに伝わらないと。
しかるべきタイミングに、一個一個手順を踏んでいく。
そこが今の僕の一番の課題です。