一般的にはdance music(いわゆるコンピュータミュージック)が持てはやされ始めた90年くらいからだろうか?REMIXという手段、概念が注目を浴びたのって。
簡単に言っちゃえば、一つの曲をいろんな人にいじってもらって何バージョンもつくるってこと。単純なことなんだけど概念自体新鮮だったんだと思う。
おれも数年前にintoxicateの誌上座談会みたいなものに田中フミヤくん、soup diskの原さんなどと参加したっけ。お題はREMIXとは?でw
dance musicにおいてはfloorサイドから湧き起こる必然に過ぎなかっただけで、そこに理屈はなかったんだけど。
なんでこんなこと言い出すかってMusical Baton(今更ですみません)で選んだ5曲がほとんどアナログの12'なのね。CDでも発売されてるやつもあると思うけど。
☆Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)
"Prayer" ジェフテ・ギオム/Spiritual Life
祈りの歌。特別な時しかかけません。
"I can do it, baby" MAW feat. ジョージ・ベンソン/?
自分にも相手にもこれ言いたいですよ。
"Somebody Else's Guy" ジョセリン・ブラウン/prelude
んーなんていうかFavorite songと言えばこれ。
"Future Proof" BLU MAR TEN/Good Looking
D'n'Bの核心を初めて捉えた瞬間。凄すぎた!
"Try me" SUZI KIM/モンチ田中
もうエロエロ。EROS時代を思い出します。
日本人でこんなcoolなの作れるんだというオドロキも。
まぁこの選曲自体はどうでもいいんだけど、例えば"Try me"だったらSAX&VOICES MIXでしょう〜とか、"Player"だったら最初に出た方の青い方のアカペラから繋がるやつでしょう〜とか、何言ってっかわかんないと思うけど(笑)そのREMIXがなければそこまで好きじゃなかったかもしれないのね。
でもCDにはいわゆる普通のバージョンしか入っていない。"I can do it,baby"でいきなりサビとか許せないわけ、おれ的には。フロアで、家で、何百回と聴いてきて、そういうシチュエーションじゃない時に掛かったりすると怒り出すくらい思い入れのある珠玉の曲なの。(おれ以外の人にはどーでもいいんだけどw)
だからみなさんアナログはいいですよ〜ということでもなく、最近の風潮はけしからんってことでもなく、、、REMIXってある意味人の作品をおもちゃのように扱うからけしからん!って反応も当時あったけど、こうやって時間が過ぎてみるとその曲をとても大事にする行為だったんじゃないかなぁって。
一つの素材を前に、いろんなプロデューサーが絡んで(そこにはもちろんビジネス的なこともあるんだけど)いろんな解釈を披露するなんて、なんてゴージャスなんだ!料理の鉄人並じゃないか!笑
今ほどdance musicのリリースが多くなかった時代、繰り返し繰り返しfloorでは同じ曲が鳴っていた。ある特定の時間(だいたい朝)に決まってかかる曲とかね(笑)演歌的とも言う。良くも悪くも。
音楽以外の商品も大量生産、大量廃棄のこの時代に、何となくね。
否定じゃないよ。僕自身そういう時代の申し子だし、もったいないって心情でもない。何だろうな〜この気持ち。
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