2010/07/03

風の人

とても大好きな仲間が亡くなった。

恵比寿MILKを舞台に最高のパーティを繰り広げていた、風の人のリーダー、キース。
大勢の仲間に愛され、周りを思いやり、慕われていた。
同い年で、一番最初のOVAに出てもらった。
4月末に病気が発覚し、その時にはもう手遅れだった。


1週間前、キースの生まれ故郷である久留米大学病院へ、友人とお見舞いに行った。
ここ数年は、年に一度か二度、街で会うかどうか、頻繁に会っていたわけではないけど、確かにおれたちは繋がっていた。
ダンスフロアを通じての共感があったのに加え、どこか他人じゃない、空気感の近さを感じていた。おれよりもずっといいヤツだったけど。

病室でも、逆に気遣ってくれて、帰りに食べる飯の手配まで考えてくれた。 お見舞いに行ったのにお見舞いされてるような。会えたのがとても嬉しくてせつなくて、特別な時間だった。

これが最後だろうと確信をして人と会う。
日常では意識をしていないけれど、いつだってそれが最後になるかもしれないんだ。
大好きなこと、仲間だと思っていること、ただそれだけを伝えたかった。


キースとの出会い、一緒に遊んだこと、最後の病室での会話やその時の空気。
一緒に過ごしたすべてが自分にとっての宝物。 最高の仲間だ。


100年後にはみんな一緒。
ちょっと早かったけど、今頃戻りたかった東京の空で風の人になって遊んでいるはず。

ありがとう、キース。
また次の生でも会おう。