大人はなんでカードをたくさんもってるんだろう?
子供の頃、そんなことを思ったことはないだろうか?
クレジットカードにキャッシュカード、会員証、病院ごとの診察券、などなど。
銀行のカードなんて一つでいいのに。子供心に思ったものだ。
30年が経ち、まさにいまの自分がその通りになっている。
必要なもの、やるべきことが、加速して増えていく。
子供ができて、荷物が急増したのもあるけど。
便利だと思って(得だと思って)、登録する、買う、サービスを受ける
↓
郵送物やメールが増える(請求書や変更のお知らせなど)
↓
故障や消耗品、登録事項の変更、アップデートなど、手続きが増える
↓
やることが増えて、忙しく感じる
↓
忙しい中で効率化を図るため、さらなるサービスや物を買う
↓
(繰り返し)
最初の一歩がなかったら、何もなく平和だったはず。
いつの日か、決して広くはない家には物が溢れ、引越しするにも一苦労するような身重な体になってしまった。
物が多いと、スペースの利用効率が落ちる。探しものが増える。掃除が大変。
と、いい事はまったくない。
その名の通り、荷物。持てば持つほど歩みはしんどくなってくる。
物を買うということは、
・Cash お金払う (購入時・廃棄時)
・Time 維持にかかる時間・手間
・Space それを置くためのスペース(所有年数分の家賃!)
の3つを消費することになる。
大雑把に言って、3倍の値段を払っても欲しいものは買いだと思う。
2倍以上が、買っていいものの最低ラインか。
それ以下はやばい!(一番のボリュームゾーンも、ここだったりする)
キャッシュフロー(CF)、スペースフロー(SF)、タイムフロー(TF)の総和がマイナスだ。
造語だが、これを理論立てて数式で表せないかなとも思う。
総和を計算するには、CFに集約が分かりやすいだろう。
旅に出る時のように、身軽でふわっと動けるような状態にしたい。
自分の生活になくてはならないもの、、、人によると思うが、僕の場合。
携帯、PC、手帳、財布(銀行カード・クレジットカード・保険証)、パスポート、歯ブラシ、手ぬぐい、着替え(夏冬/各8着くらい)、 靴3足、サンダル1、そんなものだろう。
これだけあれば、何処でも生きていける。
これ以外のものは、あったら便がいいが、なくても困らないもの。
資本主義社会で生き、都市生活をある程度享受するのに、まったく物やサービスを持たないことはできないかもしれないけど、上の3つのフローの何が減少するのか、物を買うときはそんなことを考えてみたい。
お金をどう使うか?は、 人に与えられた最高の投票権だ!
『地球家族』は1992年、ドイツ人写真家 Peter Menzel 氏が世界30カ国を訪れ、各国の「平均的」とされる家庭とその家族の家財道具一式を1枚の写真に収めて回った写真集。氏は、それぞれの家族に向けてこう尋ねる。「あなたの一番大切なものは何ですか?」――
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