アクアポニックスとは、水耕栽培(Hydroponics)と魚の水産養殖(Aquaculture)が融合した、有機循環エコシステムのこと。
魚の排泄物から発生したアンモニアが微生物によって亜硝酸塩、硝酸塩へと分解、植物はこれを栄養として吸収して育ち、きれいになった水が再び魚の水槽へと戻るというわけ。
西暦1000年頃、アステカ族が実践していた農法「チナンパ」をルーツに持つこの農法、従来の土を使う農業と比べて90%の節水が可能、水耕栽培の約2・6倍の生産性などの利点を持ち、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどを中心に、未来の農業として水資源の少ない途上国でも活用され始めている。
メダカビオトープ |
14号鉢に、ヒメダカ8匹くらい?、ミナミヌマエビ8匹?、ドジョウ1匹、ヒメタニシという感じで、1日1回の餌やりとたまの足し水くらいで放置してるが、水は澄んでるし、氷が張るような寒さでもぬるま湯くらいの暑さの中でも、みなすこぶる調子が良い。
その他、屋外では井の頭産のザリガニとヨシノボリの混泳水槽、メダカの針子用、スッポンの赤ちゃんを飼ってる水槽があり、まぁ賑やかで飽きない。
ほとんど顔を出さないスッポン |
そして新たに室内に導入したのが、レグラスポニックスという魚飼育も十分楽しめる水槽キット。ついに熱帯魚の世界へ踏み出そうかと。
魚の飼育なんて子供の頃縁日で掬った金魚をあっさり死なせて庭に埋めたくらいの記憶しかないんだが、どうしてこれが面白い。
すべて揃った屋外ビオに比べ、室内の30cmキューブ水槽では、その循環をいかに人為的に創出するかの実践。
室内アクアリウムを始めると、自然の循環の素晴らしさ偉大さに気付かされる。
とはいえ、自分の好みとしてすべてが人為的に整ったものよりは作為ではない余地があるものが好みなので、初心者ながらヒーター無しの無加温でいくことにした。
レグラスポニックス 300H |
上部からしたたり落ちる水音くらいで静かなものだ。
昔の水中ポンプのうるささに辟易していた人は驚くかもしれない。
世の中には無加温を追求する好事家もいるようで、2chの無加温飼育スレッドを参考にさせてもらい、低水温に強く初心者でも飼育が容易、かつ混泳可な魚を中心に、見た目の好みと色のバランスで仲間となる魚を選んだ。
ディープレッドホタル 4匹
ミクロラスボラ・ハナビ 5匹
ネオンドワーフレインボー 4匹
グッピー・メタルコブラ 2匹
GHDグラミー 1匹
オトシンネグロ 1匹
イエローチェリーシュリンプ 5匹(瀕死加療中)
一般的に過密飼育と言われるレベルだが、そこは上部で栽培しているバジルとサンチュの養分吸収力に期待している。残念ながらイタリアンパセリは両者に挟まれて日照不足なのか消滅しつつある。
サンチュは途中で導入したライトの青色LEDの効果か徒長気味(植物の成長には赤色と青色の光が必要らしい→参照)
海外のアクアポニックス農場の例を見てもある程度過密気味に飼育をしているようだし、日本におけるほぼ唯一のマニュアル本"はじめてのアクアポニックス"でも、低密度での飼育は植物の成長に影響を与えるとして、水20Lに対し魚500g、毎日の給餌量5~10gを推奨、一般的な熱帯魚飼育の常識からは大きく離れていると思う。
(海外ではティラピアという食用の中型魚を飼育しているケースが多く、鑑賞用途というより完全に養殖だ)
エビを除いた飼育魚の最大体長×匹数の総合計が100cmを超えないように、自分の中でルールぎめをしている(推奨できる目安じゃありません)
アカヒレのメスで他の魚を誰彼構わずひたすら追い回す子がいたので屋外ビオに移動、そっちでは落ち着いてるし、室内の方も平和が戻った。
そう、あの日までは。。。
はじめてのアクアリウム&アクアポニックス【殺虫剤・エビ編】に続く
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Label: 暮らし・子育て