水槽には平和が訪れた、はずだった。。。
ある晩のこと。
普段は流木の下などに隠れてるイエローチェリーシュリンプたちが、狂ったように水槽中を泳ぎ回りはじめた。上下上下とせわしない。ほう〜!これが抱卵の舞と言われるやつか!満月も近いしね〜
なんて感動していたら、地上に下りてビクンビクンとはね始める。
いよいよ脱皮か?と見守っていたら、段々と酔っ払ったみたいにフラフラに。
ついにはひっくり返って足をジタバタし始め異変に気づく(初心者って恐ろしいですね)
硬度不足か?
その時点では硬度不足による脱皮不全を疑っていて(底砂に全面ゼオライトを敷き詰めていたせいもあり、以前テトラの6in1で測ったら硬度が0だった)、寝間着のまま急いで深夜スーパーまで自転車を走らせる。
即効性のある硬度上昇対策として知られるコントレックス(ヨーロッパの超硬水ミネラルウォーターで硬度82°dHあるらしい)を購入して投入!
ネオンドワーフレインボーにツンツンされ食べられそうになるのを餌をまいたり水槽叩いて気をそらしたりして守る(端から見たら変な光景だが本人は必死だ)
もしや?ベープクリスタ?
こんな急性な症状はなんかおかしい。
ふと、食卓にぽんと置いてあったベープクリスタの青い容器のことが頭をよぎる。
前に虫除けと間違えて肌にスプレーしたらジンジンと痺れみたいな感覚が何時間も残ったっけ。。
ネットで調べたら、殺虫剤での全滅事例があるわあるわ。
人間や動物にはほぼ無害でも、殺虫成分を代謝する機能を持たない甲殻類や魚には神経系を直撃らしく、中でもワンプッシュで●時間効く類の殺虫剤に含まれるトランスフルトリンは水溶性で水槽内に溶けまくるらしい。
家人に連絡を取ると、
「殺虫剤?使ったよ?蚊がいたから」
「・・・・・エビたちが、、、死にそう、、(TT)」
怒る気力もなく、そう、知らなかったんだから。。おれも知らなかった。。。
もはや非常手段を取るしかないと、瀕死のエビたち(もはや手で触れるレベル)を掬って、昼に外で汲んでおいた水道水のバケツにぶっ込んだ。
水合わせも温度合わせもなし。
殺虫成分の濃度を下げて、あとはエビたちの生命力を信じるしかない。。。
燃え尽きちまったよ・・
祈る思いで一晩を過ごし、翌朝には1匹が文字通り白く燃え尽きていた。。
「燃えたよ、燃え尽きた、真っ白にな・・・」
本当にごめん!!すまない。。。
そして数日経って隔離治療も実らず、6匹中4匹がお亡くなりになった。
いま生き残ってるのはメスと思われる2匹だけだ。一応動くけど以前より動きがスローな気がする。
幸い魚たちはいつもと変わらぬ様子だ。
水質変化に敏感なエビたちだけが逝ってしまった。
命と引き替えに、大きな教訓を得た。
エビに殺虫剤・虫除けはダメだ。
スプレータイプやノーマットなどは向きや濃度によっては使えるかもしれないが、ワンプッシュタイプは絶対NG。
メトフルトリンを使用したものは水にあまり溶けないという情報もあるが未確認。
エビ救出にあたっては、下記のサイトを参考にさせてもらった。
http://ameblo.jp/greatwave/entry-11254646239.html
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1366287218
https://coxcafe.net/2012/09/29/21_14_21/
〜その後のレグラスポニックス
2匹に減ってしまったイエローチェリーシュリンプはいま、屋外のスチロール容器に移され、太陽の下で転地療養中。いずれはオスを迎え入れて繁殖させたいと思っている。
替わりに水槽内の掃除役として、ヤマトヌマエビのコケ取り能力とミナミヌマエビの丈夫さを合わせ持つと言われるトゲナシヌマエビを6匹迎え入れた。
見るからに頑丈で、いつもツマツマと苔を食べてくれている。
ペアで入れてるグッピーのオスは求愛し続けているが、メスにすげなくかわされ続けている。
この先彼の求愛が実ることがあるのだろうか?
温かく守りたい。
命って儚いなぁ。。
何の因果か我が家にやってきた魚やエビたち。
なるべく幸せに魚生(蝦生)を送ってほしいなと思っている。
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Label: 暮らし・子育て