コロナウイルスにより一変した僕らの生活も長期化の様相を呈している。
ここ最近思うのは、モードを変えようということ。
以前の生活をそのまま追い求めるのは現状難しいし、ストレスも増す。
自分の生活やその素となる精神をコロナ以降のOSにメジャーアップデートさせて、生きることはできないだろうか?
僕が主戦場としているクラブは、(1)換気が悪い密閉空間 (2)人が密集している (3)近距離での会話や発声の三拍子が揃っていて、一般的にいって避けるべき場所という認識だ。
一方で、第三者が自粛せよというのは簡単だが、営業しなければ店を閉めざるをえないお店、現場がなければ生きられないDJたちがいる。
当事者にとっては人生そのもので、できる対策を最大限行って(とれる対策が少ないのがつらいところ)葛藤の中で日々営業を続ける/休店するなど苦渋の選択を迫られている。
クラブシーンにおいて、例えばこんな提案はどうだろうか?
◯音量を抑える
大音量下での会話はどうしても耳元でになりがち。そして唾が飛んでる/飛ばされてる自覚がある。声を張り上げなくても会話ができるよう、控えめな音量で高音質な音を楽しむのはどうだろう?
◯全員マスクを付ける
ウイルスが透過するため感染防止には役立たないと言われるマスクも、唾の飛散防止には役立つはず。売ってないかもしれないけど、マスク自作のレシピはネットにたくさん転がっている。付けずに来た人には、エントランスで自作のマスクを販売して売上に貢献してもらいましょう。
◯全面禁煙にする
肺炎重症化のリスク因子としてあげられている喫煙。個人の習慣はそれぞれだが、場にいる全員がそのリスクを追う意味はないはずだ。
◯換気をする
音量が抑えめなら窓や扉を開けて営業するのはどうか? 普段は入りづらい場にも、音につられて思いがけない来客もあるかもしれない。地下のクラブでは難しいんだけど。
◯人数制限をする
どんな対策をとっても密度が上がればリスクは増える。そのため会場やフロアごとにその場に滞在できる人数を定めて営業するのはどうか?制限しなくてもすでに閑散としている店も多いかもしれないが、姿勢を打ち出すことで伝わるものもあるはずだ。
◯ゲストリストをとらない
人数制限をすれば、お店の売上や制作費を負っているオーガナイザーに回るお金は減る。その分、一部のゲストが無料で入れる仕組みをやめたらどうか? 大好きなお店やDJが廃業してしまったら、自分たちの遊び場がなくなる。みんな大変な状況だけど、その場所を残したいならみんなが支え合う気持ちで正規の料金を払ったらどうだろう?
諸外国は現状ロックアウトとなっている都市が多く、日本のこのゆるさは、世界でも特異だと思うし、ロックアウトしないことへの是非も当然あると思う。
死亡者が今のところ低めに抑えられているのは、お上に強制されなくとも”世間”を意識し自ら律しようとする国民性なのか、はたまた清潔に対する極度の意識を持つ生活習慣なのか、、、それはわからない。
それでも感染者が加速度的に増え欧米並みに蔓延してしまったら(すでにその兆候はある)上記にあげた対策など吹っ飛んで、強制的なロックアウトを迎えることになるだろう。
そんな結末を迎える前に、やれることはあるんじゃないか。
“お上”じゃなく、僕ら一人ひとりが。
幸福を感じる精神が免疫力に作用することはたしかにあるはずだけど、精神論だけでは乗り切れないこの状況。
常識や過去の経験を超えた、新たな希望を抱きたい😉
ツイート